2022年7月1日

ロングコートダディオールナイトニッポンの特番で、堂前が数日前の夜、「ラジオ本番中にカフが錆び付いて上がらなくなる」という夢を見た、という話をしていた。堂前はプレッシャーのかかる仕事の前に結構悪夢を見るらしく、一方兎はいい夢ばっかり見るらしい。島の真ん中にピアノがあって、そのピアノを兎が演奏すると、周りを魚たちがピチピチと跳ねて踊るのだそうな。好きな魚に囲まれながら、もう弾けなくなったピアノを弾く夢。それを聞いた堂前は、「いい夢やな〜。まあ、悪夢のほうが吉兆夢とされてはいるけどな」などとコメントしていた。ロングコートダディのann0は、radikoタイムフリーで明日まで聞ける。

先週末、妹とマンゲキの公演に行ったら、ちょうどann0明けのロングコートダディの漫才を見られて嬉しかった。ライブというものは音楽に限らずよいですね。ミルクボーイは「パックンチョ」の漫才をやっていたが、内海が熱弁をふるいながら客席に向かってどんどんせり出してくるので、3D映像を見ているのかと思った。声を上げて笑いながら楽しく観覧していたところ、後から妹に「なんか、引き笑いだよね!」と言われた。

妹はこの数年ぼる塾にお熱で、田辺さんの哲学を内面化し、ウエスト高めのジャンバースカートを何枚も手に入れ、日を追うごとにぼる塾ナイズドされてきたのだったが、今回初めての直接?対面だった。ぼる塾がネットでよくない取り上げられ方をすると、怒りの長文LINEを私に送りつける彼女のことを、私はなかば五人目のぼる塾だと思っていて、なんならその日だって、気づいたら席から消えており、舞台袖から出てきかねず、戦々恐々としていた。田辺さんが「は〜い」と挨拶した時、恐る恐る横を見ると、妹はきちんと座っていて、平常通り笑っていた。私の妹に限らず、日本中に数えきれないくらいのブラザーアンドシスターがぼる塾にはいるのだろう。

串カツを食べにいく途中、妹の腕に鳩のフンが落ちてきた。潔癖ぎみな妹は悲鳴をあげ、ウェットシートで恐る恐る拭きとりながら、看板の上にいるハトをきっと睨み、「こっちを全然見もしない! 誰でもよかったんか!!」と怒っていた。串カツを食べ終わって同じ道を帰っていると、妹の好きな芸人さんがプライベートで遊んでいるのをちらっと見かけ、私の腕にしがみつき、「うわ、〇〇さんだ! 全部このためだったのか」と小さく欣喜雀躍していた。私の右腕に巻きついたのはフンを落とされた方の左腕で、私は「よかったねー!」って言った。