2022年9月24日

木曜日の夜から妹が家に泊まりに来ていた。一泊だけの予定だったが、昨日思ったより帰宅が遅くなって、昨日の晩も泊まっていくことになり、結局今日の20時過ぎに、私の漫画を携えて帰っていった(『A子さんの恋人』3〜6巻。うちに来る人間は必ず興味をもつのか?)。先週末も含め、今度のシルバーウィークは時間にも金にも糸目をつけずに遊び暮らして、どんな不安も入り込む余地がなかったほどだ。だらしのなさも突き抜けてみればいっそ清々しい。楽しいことをまだいくらでも思いつけそうな気がする。

昨日はてんやものの寿司をたらふく食べたうえで海遊館に行って(海遊館では一切寿司のことを思い出さなかった)、今日なんか夜の公園でバドミントンをした。100均でラケットと羽根のセットを買い、夕方になる前に一度鴨川沿いで試してみたのだが、南に向かって吹く風が強いのとどっちも絶望的に下手くそなのとで、一度もラリーが続かなかった。外でバドミントンをやることは、かねてから聞いていた妹の宿願で、道具を買い場所を見つけるところまであまりに上手くいきすぎるので二人して怖がっていたのだが、双方がサーブを打ってはあらぬ方向に飛んでいく羽根を追いかけ、疲弊し、草っ原の上に座って川を見つめた。我々はこういう時いつも、アニメのピーピングライフみたいな、脱力した結果になるのだねと喋った。バドミントンは体育館でやるべきだという結論に至った。

フードコートでたらふく食べて、ちょっとばかし買い物して、それから帰宅の途についた。辺りは既にまるきり夜で、大通りから一本引っ込んだ道はすごく静かで、気温がちょうどいいからか開いている窓が多く、いろんな部屋を少しずつ覗けた。通りかかった公園が気になり、とりあえず足を踏み入れた。街灯の下がわりに明るいこと、ほかに人がいないことを確認し、「ちょっとやってみる?」と私が言ったら、「ちょっとやる?」と妹が言った。下手くそは依然下手くそであったが、今度は3回くらいラリーが続いた。昼間には突然北大路通りの真ん中に立ち尽くして「もう歩きたくない」と言い出したやつが全然やめようとせず、ゼエゼエ息を切らしている私に次々サーブを打ってきやがるので、変な人だなあと息を切らしながら思った。

とても大袈裟なのは分かっているが、我々にとってこういうことは、わりと結構、冒険で、誰の目を気にすることもなく、嫌な思いをすることもなく、ただこの休日を楽しく終われたというそれだけが、私にはまだ少し不思議で、とても嬉しい。大人になれてよかった。

三連休はまだ一日残されているが、どうやって過ごそう。