2022年10月23日

昨日はちょっと苦しくて、でもなんとか今朝に辿り着いた。出すべき郵便を出した後、本屋と併設のカフェに合わせて3時間くらい滞在したが、このくらいぼんやり佇まないと、本当には考えられないじゃないか、と思った。みんなどうやって物を考えているのだろう、と思った。時の移ろう早さに全然納得していないが、わたしがここで一人踏ん張っても向こうは勝手に流れ去ってしまうので、相手に合わせないと仕方のない場面もある。全然納得はしていない。

『掃除婦のための手引き書』を読み終えたので、いくつか好きな一節を書き出していた。このノートも遅かれ早かれ見失ってしまうと思うから、ここにも一つ写しておく。

 

「わたしはほかにもいろんなことを見のがしてきたんじゃなかろうか。今までの人生で、"正面ポーチ"ではなく"裏のポーチ"にいたことが、はたして何度あっただろう?わたしに向かって発せられたのに聞きそこねた、どんな言葉があっただろう?気づかずに過ぎてしまった、どんな愛があっただろう?」