2022年9月9日

仕事の帰りに沖縄料理屋に行った。ミミガーのポン酢和えと、ゴーヤととうもろこしの天ぷらを頼んで、オリオンビールを一缶飲んだ。アルバイトだろう店員さんがとても感じのいい人だった。なんとなく水タイプっぽかった気がする。

店を出て歩いているとき、とてもさみしい気持ちがした。今ここでこんな暮らしが続いていることの、道理がよくわからないと思った。いつなくなってもおかしくないものだし、あと数十年続くかもしれない。どうあれ、こうしてずっと一人だ、とも思った。それで平気にやっていけることがさみしいような気がした。地に足のついたさみしさだ。いつの間にこんなところに来てしまったのか。

本を読もうと思って私設図書館に寄った。着く直前にぱらぱらと通り雨が降り出して、私と入れ替わりに退出した女の人が、困ったように空を見上げているのを見た。